たな~か(@akasatanaaaka)です!
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自分でお金を管理するのはどうしても不安なら・・・
障害を持っている方の中には、どうしてもお金の計算が苦手だったり、ついつい無駄遣いをしてしまう方もいらっしゃると思います。
そういう方はやはり誰かと一緒にお金の管理をする方が上手くいくと思います。
ただし誰にお金を管理してもらうかを間違えてしまうと取り返しのつかない事態になることもあるので気を付けないといけません。
自分の勤める福祉施設の利用者さんにこんな方がいました。
亡くなった両親から引き継いだお金や家の管理を親戚に任せたところ、
家を売却された上にお金をすべて持っていかれてしまった…
財産は戻ってくることはなく、現在は生活保護受給を受給しています。
こんな目に遭わないようにするためにも、今日も一緒にお金の勉強をしましょう!
今日は財産の管理をサポートしてくれる国の制度を一つを紹介をします。
日常生活自立支援事業について知ろう!
なんだか長ったらしい名前の制度ですね…(笑)
この「日常生活自立支援事業」ですが、自治体によっては「権利擁護センター」とか「あんしんセンター」などの名前で呼ばれている場合があります。
これがどんな場所か簡単に言うと、日常のお金の管理を手伝ってくれるサービスや、通帳などを預かってくれるサービスをしてくれる場所になります。
利用するにはどうすれば良いの?
自分が住んでいる地域にある社会福祉協議会がやっています。
利用を考えている場合はまず社会福祉協議会に相談しに行きましょう。
無料で相談することができます。
どんな人が使うの?
主に精神障害者、知的障害者、認知症高齢者が利用しています。
障害者手帳を持っていなくても利用することはできます。
こんな人が使ってます(事例紹介)
神障害と知的障害の診断がある一人暮らしの男性のケース
母親が亡くなった時に数千万円の大金を相続。
本人は浪費家だと自覚していて、お金を自分で管理が心配だと感じていたので日常生活自立支援事業を利用することに。
社会福祉協議会に通帳を預け、一ヶ月に一度決めた金額を職員におろしてもらう。
財産を使い切るまであと何年かを職員に会うたびに確認し、決められた金額を毎月守るように頑張っているいます!
日常生活自立支援事業のメリットとデメリットを抑えておこう!
日常生活自立支援事業にもメリットとデメリットがあります。
よく考えて自分にあった制度を利用しましょうね!
メリット
お金を計画的に使うことができる
職員と相談し毎月通帳から下ろす金額を決めます。
職員が決まった金額を変わらずに入金してくれるので浪費を防ぐことができますし、
借金返済に困っている人も返済の目途を立てやすくなります。
公共の機関が財産管理をしてくれる
社会福祉協議会のような組織体制がしっかりと整備されている場所であれば、大金の入った通帳などの重要なものを安心して預けていられますよね。
職員にお金に関する相談ができる
職員はお金や財産の管理のお手伝いをしてくれる存在です。
利用する人それぞれ目指す目標に向かって一緒に財産管理をしてくれます。
日常生活自立支援事業のデメリット
利用料がかかる
地域や個人の所得によって金額の差がありますが利用料を払わないといけません。
自分が調べた限りですが、
金銭管理サービス(お金の引き出しなど)はだいたい一度につき1,000~1,500円くらい
財産管理サービス(通帳を預けておくなど)は毎月200〜300円前後
はっきり言って利用料は安いとは言えないです。
ただし、生活保護世帯の方は利用料はかからないです。
あくまで「日常的な金銭管理」までしかできない
例えば、亡くなった親から土地や建物を相続することになったとしたら、それらの管理しないといけないですし、要らないなら処分しないといけません。
こういう時、日常生活自立支援制度では対応することはできません。
こういう場合は成年後見制度を利用すると良いでしょう。
浪費しようと思えばできてしまう
身も蓋もない話ですが…汗
通帳を預けたところで職員に引き出したいと言えばいつでも引き出せてしまいます。
なぜかというと、職員は利用者から預かったお金を引き出そうとするのをストップすることは権利侵害になってしまうためできないのです。
ただ、お金を引き出すごとに利用料がかかるので無暗に引き出すのはやめておいた方が良いでしょうね。
最後に
自分の財産を安心して管理してもらえる制度である日常生活自立支援事業ですが、100パーセント安心できるわけではありません。
過去には職員が不正をしてしまうケースもありました。
公共の組織である以上、職員が不正を起こさないようしっかりと体制を整えてはいることかとは思います。
ただ、どんな制度やサービスにしても100パーセントの安全を保障してくれるわけはないということは忘れてはいけないと思います。
財産の管理を手伝ってくれる制度は他にもあります。
いずれ記事を作っていく予定なのでそちらもご覧ください!
参考資料
厚生労働省の日常生活支援事業についての説明
職員の不正に関するニュース
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